2024.12.06
2024.12.06
2023.10.31
2022.11.24
2022.03.31
2022.03.30
2022.03.13
鳥栖を中心とした量子医療推進クラスターの構築を目指して
先端量子医療センターおよび小児がん・希少がん・難治性がん量子科学技術イノベーションセンターの整備構想
日本核医学会理事長
金沢大学医薬保健研究域医学系核医学 教授
がん治療の新しい方法である核医学について、未だ一般的に良く知られていないことから、本治療法の概説から講演が開始された。まず、比較的なじみのあるPETについては、放射能を含む薬剤を用いて、これが特定の幹部に集まることで、患部を体外から検査する方法であり、全身の検査が容易にできることを特徴とする。半減期が約110分のフッ素18(陽電子崩壊)を含む薬剤による一般化した検査について説明された。ここでは、フッ素18をがんが優先的に取り込むぶどう糖に付けて用いていることで、がんの発見に使われていることが紹介された。PE…
宇宙惑星居住科学連合代表
群馬大学重粒子線医学研究センター生物学部門教授
髙橋昭久先生から「量子科学技術と宇宙医学」という標題で3つの内容についてご講演をいただいた。 まず、量子とは、粒子と波の性質を併せ持つ小さな物質やエネルギーの単位のことで、物質を形づくる原子や原子を形づくる電子、中性子、陽子や光を粒子として見たときの光子やニュートリノやクォーク、イオンなどで、これらの量子と宇宙とのつながりについてお話しいただいた。宇宙は地表からは鳥栖から長崎ぐらいの約100km上空からを指す。100kmで大気がなくなり宇宙空間に達する。ここが現在注目され、開発が進んでおり、これが量子ととて…
日本中性子捕捉療法学会(JSNCT)会長
京都大学複合原子力科学研究所 粒子線腫瘍学研究センター センター長
自己紹介により静岡県沼津市の出身であること、放射線治療医として鳥栖のサガハイマット重粒子線治療と、Jリーグチームのサガン鳥栖に思いが浮かぶということから始まって、「加速器BNCTの現状と将来」について講演された。 最初にBNCTの特徴を端的に表した症例の紹介があった。耳下腺がんに放射線治療をしたところで再発したが、再度の放射線治療が出来ない事由として、表面を覆っている皮膚が耐えられず、がんは治るかもしれないが、深い深い潰瘍ができて非常に苦しい思いをするという例である。一方でBNCTを3回照射したところ、腫瘍…